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2009.05.05 靖国神社と零戦

靖国神社に行ってきました。
いうまでも無く、内閣総理大臣や内閣閣僚の参拝などでニュース番組にも登場する有名な神社です。
靖国神社
靖国神社 - Wikipedia

目的は、宝物館(遊就館)に展示されている零戦です。(復元機体)
遊就館

ゼロ戦という呼び名はあまりにも有名ですが、正式名称は零式艦上戦闘機といいます。
旧日本帝国海軍が開発した艦上戦闘機、つまり航空母艦に搭載・運用するタイプの戦闘機です。
零式艦上戦闘機 - Wikipedia

太平洋戦争の緒戦においては、優れた運動性能により圧倒的優位を見せつけました。
次期主力戦闘機の開発がなかなか進まなかった事もあって、改良を加えながら長い期間使用された。
戦争の後半では、米軍の新型戦闘機の投入や、優秀なパイロットの損失などにより緒戦の優位は失われていきます。

遊就館に展示されている機体は五二型、後半のタイプです。

例によって、小田急ロマンスカーで新宿へ向かいます。
町田駅の改札を入り、売店でお弁当を調達します。
今日のお弁当は竹の子御飯弁当です。

竹の子御飯弁当
竹の子御飯弁当20090505

さっぱりとして朝食向きでした。
さらに梅のおにぎりをひとつ。
ここの売店のおにぎりはご飯が美味しいのでお気に入りです。
車内で弁当を食し、快適な列車の旅(宣伝みたいですね・笑)で新宿に到着します。
乗った列車はさがみ号でしたが、折り返し運転のため、表示がはこねに変わっています。
列車名と運行区間

この車両は30000形・EXEという車両です。

EXE 新宿駅
EXE・新宿20090505

新宿からは中央線の黄色い電車に乗って、飯田橋で降りました。
靖国神社へは市ヶ谷からでも行けるようですが、結果的に一番近かったのは地下鉄の九段下でした。
田舎者なので、どうも都会の地理は不得手ですね。(笑)

靖国通りに沿って地下鉄の九段下駅を過ぎると、大きな鳥居が見えてきます。

靖国神社大鳥居
靖国神社大鳥居20090505

鳥居をくぐるとまっすぐに参道が伸びています。
両側の木と、その影が神域の雰囲気を醸し出しています。

参道
靖国神社参道20090505

雨が降っていて、ちょっと暗い画像になってしまいましたね。

参道を進むとの大村益次郎像があります。
個人的には、明治維新の頃にアームストロング砲を使って上野の寛永寺を焼き払った人という印象です。(上野戦争

さらに進むと第2の鳥居があります。

第2鳥居
靖国神社第2鳥居20090505

大きな青銅の鳥居です。

第2鳥居をくぐると、いよいよ神社の中心部への入り口・神門です。

神門
靖国神社神門20090505

中央の扉には大きな菊の御紋章が付いています。

神門の先はいよいよ本殿のあるエリアになります。
正面に拝殿があります。

拝殿
靖国神社中門鳥居と拝殿20090505

通常はこの拝殿で参拝するそうです。
以前、現職の総理大臣(当時)が参拝された時に、廊下を歩く姿が放送されていた記憶があります。
その映像で歩いていたのは、この拝殿の廊下だったのかな?と思います。

ここで右側にクルっと方向を変えて、遊就館へ向かいます。
まっすぐ歩くと遊就館の建物があります。

遊就館
遊就館20090505

入り口は向かって右側にあります。

遊就館入り口
遊就館入り口20090505

入り口を入ると玄関ホールになっていて、右側に受付があり、その先に2階へ上がるエスカレーターがあります。

展示室まで入るには入場券(大人800円)を購入する必要があるが、玄関ホールまでは無料で入ることができます。
玄関ホールといっても、零戦をはじめ、いくつかの展示品があります。
展示室内は撮影禁止ですが、玄関ホールは撮影可能です。
ただし、報道や雑誌の撮影は事前に申し込みが必要だそうです。

ということで、お目当ての零戦とご対面となります。

零戦 その1
零戦01-20090505

スマートで無駄の無いスタイリングですね。

零戦 その2
零戦02-20090505

真横から見ると、いかにも空力特性を追求したかのようなフォルムが良く解ります。

いろいろな角度から見てみよう。

零戦 その3
零戦03-20090505

やはり格好いいですね。

斜め後から、大きな日の丸を背負っています。

零戦 その4
零戦04-20090505

次は、真後ろからです。
いかにも翼を広げているような感じです。

零戦 その5
零戦05-20090505

今度はエスカレーターを上がり、2階から見下ろすアングルです。
見てのとおり、零戦の後ろ側が通路になっているため、後方からは人の居ない写真を撮るのは難しい状況です。

零戦 その6
零戦06-20090505

やはり真後ろから写してみます。

零戦 その7
零戦07-20090505

この後はしばらく展示室を見て回ります。
大展示室には、やはり太平洋戦争の後半に登場した艦上爆撃機彗星も展示されています。
展示室内で撮影禁止なので、自前の画像は無しです。
艦上爆撃機、つまり航空母艦に搭載・運用するタイプの爆撃機です。
先ほどの零戦と比べて胴回りが太いという印象でした。

同じ大展示室には、桜花回天なども展示されています。

大展示室の端にある戦艦大和の模型の前にはヘッドホンが置いてあります。
目の前のボタンをポチっとな・・・と押すと、大和の主砲発射音を聞く事ができます。

展示室を回って、玄関ホールのほうへと向かいます。
展示室の出口あたりには売店があって各種グッズを扱っています。
よこすか海軍カレー ネイビーブルーを買って帰りました。

海軍カレー
海軍カレー20090505

玄関ホールに戻ってきました。
夕方近くなり、新しい来場者も少なくなってきたので、再び零戦を後方から撮影します。
けっこう長い時間粘りましたが、なんとか撮影できました。

零戦 その8
零戦08-20090505

最後にエレベータ横から、斜め後方から1枚撮影しました。
以前に見たことのある艦上戦闘機・烈風の写真と似ているなーと思ったので撮っておきました。
機会があったら見比べてみたいと思います。

零戦 その9
零戦09-20090505

零戦のフォルムはスマートで美しいです。
これは、当時の日本の事情を良く反映したものでもあります。

航空機の性能を左右する大きな要因のひとつにエンジンの性能があります。
当時の日本の航空機用エンジンは、出力においてアメリカに劣っていました。
零戦と同時期のアメリカ海軍の主力戦闘機はグラマン F4F・ワイルドキャットなのではないかと思います。
零戦二一型のエンジンは940馬力ですが、F4Fは1200馬力のエンジンを搭載しています。

つまりエンジンの出力で劣っていたのを機体の設計で補うしか対抗する方法が無かったのです。
このため、徹底した軽量化、空気抵抗の軽減によって運動性の良い、つまり小回りの効く戦闘機を開発したのです。

ちなみに、グラマンといえば、太平洋戦争後半のF6F・ヘルキャットのほうが馴染みがありますが、こちらは太平洋戦争の後半に配備されたもので、零戦よりも新鋭機となります。
エンジンの出力は2000馬力、同時期の零戦五ニ型のエンジンが、1130馬力程度だったことを考えると、非常に手強い相手だったと言えます。

零戦は非常に日本的な産物であると思います。
ひとつは柔よく剛を制す・・・小柄な日本人がパワーのある大柄な西洋人を投げ飛ばす。
柔道の世界に通じます。

さらにパイロットは少数精鋭主義で、徹底的に鍛錬します。

ひとつのたとえ話ですが弓の話があります。
日本の弓道も西洋のアーチェリーも原理は同じです。
しかし、道具としての完成度はアーチェリーのほうが勝っています。
ただ、弓道の達人とアーチェリーの名手が技を競ったら多くの場合、弓道の達人に軍配が上がると聞いた事があります。
つまり、道具の精巧さでは無く、使う人間の錬度を高めることや集中力などの精神論の上に成り立つもの・・・とでも言いましょうか。

逆に言えば達人・名手レベルまで到達していない中級クラス同士の対戦となれば軍配は後者に上がると言えます。

時に曲解されることもある日本の精神文化の良い部分(もちろん悪い部分もあります)のひとつの典型と言っても良いのではないでしょうか。

太平洋戦争の後半では、零戦はある意味悲壮な戦いを続けます。

2000馬力のエンジンを搭載したアメリカのF6F・ヘルキャットは、零戦とは対照的な戦闘機です。
直線的で単純なデザインは生産性に優れ、物量がものを言う消耗戦に適していました。
かたや零戦は徹底した軽量化と空気抵抗軽減のため製造工程は複雑でした。
つまり、工業力の高いほうの国が生産が容易な戦闘機を作っていたのです。

エンジンの出力に比べて速度は遅いという欠点もありました。
でも速度の速くない零戦と戦う限りにおいて問題にはなりませんでした。
また見かけに寄らず運動性は良好で、改良によって重量の増えた零戦に対してビハインドはありませんでした。

頑丈な機体は被弾しても撃墜されにくいです。
防弾装備ができなかった零戦は被弾するとすぐ損失へと繋がります。

米軍では未帰還機に対する捜索や人命救助は徹底して行われました。
日本では、捕虜になるくらいなら自決せよと教育されていました。
さらに日本海軍は少数精鋭主義をとったため、パイロットの交代・補充は容易ではありません。

アメリカ海軍は2000馬力級のエンジンを搭載した新鋭機を大量に配備することができました。
日本海軍では零戦の後継機の開発は遅れ、わずかな性能アップだけで零戦を使い続けるしかありませんでした。
航空機が飛躍的に進歩し続けたこの時代において、この差はいかんともしがたく、名機零戦といえども緒戦の優位を保つことはできませんでした。

このように泥沼化しジリ貧となるなか、零戦は戦い続けます。
これもまた、判官びいきな日本人の感性に訴えるところなのかもしれません。

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[C53] Re:零だぁ!!!

reiさん

ありがとうございます。
飛行機を撮影するのは初めてだったので、そう言っていただけると嬉しいですね。

僕も、たまらん・・・でした。
零戦の展示されている玄関ホールに、結局何時間居たことか。
そして、どの角度から見てもスマートで格好いいので飽きがこないです。

とことん好きなものを追うとなると・・・
とことん同じ事のできる相手か、とことん自分に合わせてくれる相棒でないと難しいですね。
もしくは一人で行動するか。

写真ばかり撮っていた頃、僕にはとことん一緒にやれる相棒が居ました。
でも、旅をするときはほとんど一人で行動していましたね。
普通に観光旅行するのとは行動パターンが全く違ってしまって、人とペースを合わせるのが難しかったです。


[C51] 零だぁ!!!

たまらんですねぇ☆
特に5枚目あたりからのアングルって、零戦の写真集とか見てもなかなかないから、非常に斬新で面白い!!!
私も早くいかなくてわ☆

靖国は中学生の頃両親と一度行った事があるけれど、博物館の方は行った事ないんで、是非いきたい☆この前阿修羅展へ行った時に時間が余ったから母に靖国行こうと言ったら、すんなり断られました(^^;)
やはり一人で行くしかないか(笑)
  • 2009-05-12 00:32
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基本的にここは趣味の世界なので仕事の話はしません。
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